患者さんの「できる」を目指す、
チーム医療に取り組んでいます。


当院の「チーム医療」とは

「チーム医療」とは、さまざまな専門資格を持つ医療スタッフが一丸となって各々の得意分野で力を発揮し、情報と目標を共有しながら患者さんへの治療やケア、リハビリに当たることです。
チームの中心は患者さんとご家族であり、患者さんの個性や人生観を尊重した医療・リハビリ方針を立て、生活そのものを多方面から支えていけるよう取り組んでいます。

チーム医療の実践

1.入院中および退院前カンファレンスで綿密な意思・情報共有

医療におけるカンファレンス(=会議)とは、多職種が集まってそれぞれ専門とする分野の観点から意見を出し合い、患者さんの治療やリハビリの状況、方針などについて話し合う場のことをいいます。入院中カンファレンスでは、検討を元に「リハビリテーション総合実施計画書」を作成します。場合によっては、患者さんとご家族にもご参加いただくことがあります。退院前カンファレンスは、退院予定の患者さんとご家族の自己決定を支えていくために、回復期病棟チームと退院後を支えるケアマネジャーや訪問看護師等も参加し、安心・安全に自宅生活が送れるように、切れ目ない情報共有を行っています。

2.専門チームによる定期回診

当院では診療支援を目的としたさまざまな専門チームを組織しています。これらのチームが患者さんの元へ伺い、専門的な視点で関わっていきます。治療やケアに当たる担当スタッフへのアドバイスや問題解決のため、集まった事例をそれぞれの目線で評価し検討します。

3.入院生活の中でも機能を高めていく

療法士が関わる訓練は1日3時間ですが、その他の入院中の生活場面においても「なるべく体を動かす」「会話を楽しむ」「趣味活動を行う」など、限られた入院期間を有効に過ごせるよう取り組んでいます。これらのリハビリには看護師や介護士も参加し、療法士と協力しながら患者さんの活動量を高めていきます。

4.退院後の生活を見据えたご本人とご家族への支援

入院中のリハビリとケアによって回復した身体機能や体力、栄養状態などが退院後に衰えないよう、ご本人およびご家族に在宅生活におけるアドバイスと医療福祉サービスをご提案しています。管理栄養士による栄養指導、薬剤師による服薬管理、療法士は、リハビリの自主トレーニングや自宅改修等のご提案、摂食や会話の注意点などをお伝えします。
自宅の改修においては、担当のスタッフが退院前に患者さんのご自宅にお伺いして、家屋環境を調査し段差の確認、手すりが必要な箇所などを実際に確認しています。
(※中予圏域にお住まいの方のみ。また、感染症対策等で実施しない場合があります)