リハビリのお部屋

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50歳からの豊かな人生

リハビリ科のAです。

僕は9月に50歳を迎え、日頃の運動不足も重なり、最近不調が続いていました。

そんな時に、たまたまこの本を手に取りました。

本のタイトルはこれです。「老いる自分をゆるしてあげる。」

一見後ろ向きなタイトルですが、中身は違います。

著者の上大岡トメさんは僕と同年代の53歳。

病気知らずだったトメさんは、50歳目前の48歳で、これまでに経験したことのない病気、体調不良、体の異変を体験します。

これを転機に、異変の原因を探り、執筆したのがこの本です。

執筆にあたり、5人の先生方(医師、教授、学者、理学療法士)に話を伺っているため、根拠が明確で、

とても分かりやすい内容です。そして、中は「漫画」ですので、楽しみながら30分もあれば読める本です。

衛生状態、医療、栄養などの環境改善により、今でこそ人間が80歳まで生きるのは普通ですが、

100年前までは、人間の寿命は50歳位でした。

だから、何もせず、若い時と同じ感覚で過ごしていると、50歳前後で寿命を迎えた細胞、体が悲鳴を上げ、

次々に不調が出てくることは当然なのです。

では、どうすれば老化を緩やかにすることができるのか?

まずは悲鳴を上げている自分の心身に向き合うこと。

痛みや不調等の体からのサインを無視せずに受け止め、

その「不調」と積極的に向き合うこと(養生:ようじょう、と言います)。

養生には2つの意味があり、ここで言う養生とは安静ではなく、「生活習慣に気を配って健康を維持すること」です。

骨、筋肉、脳で正しく老化に「抗う」。不調を放っておかない。養生することは「積極的に歳をとること」なのです。

理学療法士として、運動、特に歩くことの大切さは知っているつもりでしたが、「知っていること」と「実践すること・継続すること」

は大違い。恥ずかしながら、あらためて実感しました。

また、歳をとることで得られることもあるのです。例えば「共感力」。

これまでの悲しい経験や失敗があるからこそ、他人に共感し、人に優しくなれる。

この共感力、感受性は、若い頃よりも明らかに磨かれるのです。

老化にも良いところがあり、意味もあるのです。

ただ、それは「養生を実践できている人」の場合。自分と向き合わず、養生せずに突っ走り続けた場合、

不調どころか大病を患い、共感どころではないかもしれません。

 

この本の回し者ではありませんが、おすすめの1冊です。

僕はアナログ人間なので本を買いましたが、電子書籍もあります。

伊予ヶ丘、尚温会の皆様、ご希望があればお貸ししますよ。

 

伊予ヶ丘のデイケアや入所をご利用されましたら、恐縮ですが、直接僕が解説をさせていただきます。

もちろん、解説だけでなく、根拠に基づいた有意義なリハビリも行いますよ!

皆様、是非伊予ヶ丘をご利用くださいませ。(商魂たくましい?!)

うちの庭の紅葉、花です。

こんな何気ない風景、自然の造形物の美しさに心惹かれるのも、歳をとったせいでしょうか。

10代や20代の時にはなかった、50歳の僕の感性です。

老いと向き合いながら、豊かな人生を送りたいものです。

 

ますます寒さが厳しくなります。皆様も養生に努め、ご自愛ください。

 

 

 

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